海外旅行や長距離移動の際、到着した瞬間に「肌がカサカサ…」「唇が荒れてしまった…」という経験をされた方も多いのではないでしょうか。楽しい旅の始まりなのに、いきなりメイクが崩れたり肌トラブルが起きてしまうと残念な気持ちになってしまいます。
その原因の一つが、飛行機内の過酷な乾燥環境です。実は機内の湿度は20%以下と言われ、肌にとっては砂漠並みの乾燥状態です。水分が奪われやすい状況だからこそ、特別な保湿ケアが必要になります。
本記事では、元CAが実践していた機内での保湿テクニックと、必須の持ち物リストをご紹介します。美容にこだわる女性はもちろん、乾燥が気になるすべての旅行者に役立つ内容です。
なぜ機内はこんなに乾燥する?乾燥リスクと基本の考え方
飛行機内では肌が一気に乾燥する理由が明確に存在します。
湿度が20%前後と極端に低い
気圧調整や外気取り込みの関係で、飛行機内は常に乾燥状態です。
肌の水分がどんどん蒸発し、バリア機能が弱まりやすくなります。
長時間同じ姿勢&睡眠で新陳代謝低下
血流が悪くなると肌の再生力も低下し、乾燥・くすみが気になりやすくなります。
メイクによる肌負担が増える
乾燥と刺激が重なり、化粧崩れだけでなく炎症を引き起こすこともあります。
この環境に合った対策の基本は以下の2つです。
✔ 水分を与える(保湿)
✔ 水分を守る(蒸発を防ぐ)
この考え方を押さえたケアが、乾燥トラブルを予防します。
元CAも実践!機内での最強保湿ケア術
ここからは、搭乗〜到着までの流れに沿って実践できる保湿ケアを紹介します。
搭乗前:準備が勝敗を分ける
・保湿力の高いスキンケアをしっかり行う
・ファンデーションは控えめが正解
・リップとアイクリームで乾燥しやすい部分を重点ケア
→メイクは最低限にすることで乾燥と摩擦を軽減できます。
離陸後〜:即保湿が鍵
・保湿ミストを吹きかけ、ハンドプレスで浸透
・さらに油分クリームや保護バームでフタ
→ミストだけでは逆に乾燥します。必ず“フタ”をすることが重要です。
就寝中:肌を休ませながら回復
・メイクはできる限りオフして休ませる
・シートマスクは10分以内が適切
・保湿マスク&アイマスクで乾燥ブロック
→長時間つけっぱなしは逆効果ですので注意が必要です。
着陸前:簡単なメイク直しで仕上げ
・乳液やクリームで整えた後、軽くメイク
・リップとチークで血色感をプラス
→写真映え1.5倍にアップします。
水分補給や睡眠、適度なストレッチも内側からの美容ケアを助けます。
飲み物はお水がベスト、アルコールやカフェインは脱水を招くため控えめがおすすめです。
機内に持っていきたい保湿アイテムリスト
手に入れやすく、旅を快適にしてくれるアイテムを厳選してご紹介します。
✔ 保湿ミスト(100ml以内)
細かい霧状のミストが理想的です。
✔ 保護バーム(ワセリンなど)
乾燥から肌を守る必須アイテム。
✔ 濃厚ハンドクリーム
指先は特に乾燥しやすいため必須です。
✔ 高保湿リップクリーム
頻繁に塗り直して保湿をキープ。
✔ アイクリーム/保湿クリーム
乾燥しやすい目元のケアに。
✔ シートマスク(1〜2枚)
緊急保湿に便利。時間を守って使用。
✔ ホットアイマスク
目元の血行を促し、リラックスにも。
✔ 保湿マスク(不織布ではなく保湿向けのもの)
鼻・口周りの乾燥を効果的に防ぎます。
液体制限ルールまとめ
・100ml以内の容器のみ機内持ち込み可能
・ジッパー付き透明袋に入れる必要あり
→事前にチェックすると安心です。
やりがちなNG行動と乾燥トラブル発生時のレスキュー法
ついしてしまいがちな行動が、さらに乾燥を悪化させることがあります。
アルコールやカフェインの摂り過ぎ
脱水を加速します。
濃いメイクのまま長時間放置
乾燥と炎症の原因に。
顔をこする、触りすぎる
刺激で赤みやニキビの元になります。
もし乾燥トラブルが起きた場合は、以下のレスキューケアを行いましょう。
乾燥で粉吹き・つっぱり
→ 保湿ミスト → クリームで密着保湿
赤み・ヒリつき
→ 刺激アイテムを避け、鎮静成分で落ち着かせる
唇の荒れ
→ リップバームを厚めに塗って保護
到着後は早めにメイクを落とし、毛穴汚れをすっきり除去しながら保湿ケアを丁寧に行いましょう。
機内美容を制して、到着後も自信の持てる肌へ!
飛行機内の乾燥は、肌にとって大きな負担です。しかし、搭乗前からの準備と適切な保湿ケアを行うことで、乾燥トラブルは十分防げます。
本記事の重要ポイント
・機内は砂漠以上に乾燥している
・保湿+蒸発防止が美肌の鍵
・100ml以内の「保湿アイテム」が必須
・水分補給と睡眠で内側からケア
・トラブル時は刺激を避け鎮静中心に
機内美容を味方につけることができれば、到着後の写真もメイクも格段に美しく仕上がります。
次の旅行ではぜひ「機内保湿ケア」をルーティンにしてみてはいかがでしょうか。