アニメ作品に登場する風景や建物には、実在する場所をモデルにしたものが多くあります。そうした「聖地」を実際に訪れる旅、それが“聖地巡礼”です。作品への理解がより深まるとともに、感動のシーンを追体験できるのが魅力となっています。
最近では国内のみならず、海外にも多くのアニメ聖地が存在し、多くのファンが世界各地を巡るようになりました。この記事では、世界を旅した中で印象的だった「アニメの舞台」とされるおすすめの聖地を厳選してご紹介いたします。アニメの感動をそのまま現実で味わえる体験を、ぜひ次回の旅の目的にしてみてください。
ジブリの世界が広がる「モンサンミッシェル」(フランス)
フランス西海岸の海に浮かぶ修道院「モンサンミッシェル」は、世界遺産にも登録されている人気の観光地です。この幻想的な景観は、スタジオジブリの名作『天空の城ラピュタ』や『ハウルの動く城』の世界観に大きな影響を与えたとされています。
干潮時には陸とつながるが、満潮時には海に浮かぶ島となるその姿は、まさにアニメの中の空中都市を連想させます。中世の建築美と自然のダイナミックな変化が織りなすこの場所は、ジブリファンにとってまさに“現実に存在する異世界”です。
石畳の街道や荘厳な修道院の内部など、歩くだけでも物語の一部になったような感覚が味わえます。昼と夜、干潮と満潮、それぞれの表情がまったく異なるため、時間帯を変えて訪れるのもおすすめです。
『君の名は。』のモデル?台湾・九份のノスタルジー
台湾・台北市内からバスで1時間ほどの山あいに位置する九份(きゅうふん)は、赤い提灯が灯る階段状の町並みが特徴的な観光地です。その幻想的な雰囲気は、スタジオジブリの『千と千尋の神隠し』のモデルになったとも言われ、多くのアニメファンが訪れるスポットとなっています。
九份には、昔ながらの茶屋やお土産屋が立ち並び、夜になると提灯に明かりが灯り、ノスタルジックで異世界のような雰囲気に包まれます。アニメの中で千尋が迷い込んだ“神々の町”のような非日常空間がそこには広がっています。
実際にはジブリ側が公式にモデルと認めたわけではありませんが、あまりにも似た風景に、ファンの間では“聖地”として親しまれています。アクセスの良さと治安の良さもあり、海外初心者の旅行先としても安心できる場所です。
『Free!』の舞台、オーストラリア・シドニーの海辺
アニメ『Free!』シリーズの劇場版では、登場人物たちが訪れる海外の舞台として、オーストラリア・シドニーが登場します。中でも印象的なのが、シドニー湾周辺やボンダイビーチなど、実在の海辺の風景がそのまま描かれているシーンです。
透き通る海、白い砂浜、遠くに見えるオペラハウスなど、作品の世界とリンクするロケーションが数多く存在します。実際に訪れてみると、キャラクターたちが泳ぎ、語り合った場所と同じ景色が広がり、感動もひとしおです。
シドニーは観光都市としても充実しており、ビーチ以外にも自然やアート、カフェ文化を楽しめる場所です。“アニメをきっかけに旅先を選ぶ”という新しい旅行スタイルとしても、十分満足できるスポットといえるでしょう。
アニメの感動をもう一度、“聖地”を旅するという選択肢
アニメは、ただ映像を楽しむだけでなく、物語に登場する風景や文化に興味を持つきっかけにもなります。“聖地巡礼”は、その延長線上にある旅のスタイルとして、近年ますます注目を集めています。
実際に作品の舞台を訪れることで、アニメの世界観を五感で体感することができ、物語への理解や愛着もより一層深まります。また、作品とともに旅の記憶が残るため、写真や映像を見返すたびにその感動がよみがえります。
今回ご紹介したスポットは、いずれもアニメファンにとって特別な体験ができる場所ばかりです。次の旅先を検討する際には、ぜひ“聖地巡礼”という視点を取り入れてみてください。アニメと現実が交差する、忘れられない旅になることでしょう。