海外旅行で「英語が出てこない」と焦る場面は少なくありません。
ただ、実際の会話では長文を組み立てるよりも、端的で正確な一言が重宝されます。相手も旅行者に慣れている場合が多く、伝える意思さえ示せば、文法の細かな誤りを気にされることはほとんどございません。
本記事では、英語圏での日常生活を通じて実際に役立ったフレーズを、シチュエーション別に厳選してご紹介いたします。空港・ホテル・交通などの「基本編」と、食事・買い物・トラブル対応に焦点を当てた「応用編」に分けて解説いたしますので、ぜひ次回のご旅行前にお役立てください。
基本編|空港・ホテル・交通で必ず役立つリアル英会話フレーズ集
1. 空港で使うフレーズ
“Could you tell me where the baggage claim is?”
「手荷物受取所はどこですか」“My luggage hasn’t arrived yet.”
「荷物がまだ到着していません」“Is there a currency exchange nearby?”
「近くに両替所はありますか」
空港では案内板が多いため、where と how を使った短い質問が効果的です。焦らず、語尾を上げて疑問形であることを示すだけで意思疎通が円滑になります。
2. ホテルで使うフレーズ
“I have a reservation under the name Tanaka.”
「田中の名前で予約があります」“May I have an extra blanket, please?”
「毛布をもう一枚いただけますか」“Could you keep my luggage until check-in?”
「チェックインまで荷物を預かっていただけますか」
フロントでは丁寧さが鍵となるため、May I や Could you を先頭に置き、最後に please を添えると好印象です。
3. 交通機関で使うフレーズ
“Does this bus go to downtown?”
「このバスはダウンタウンへ行きますか」“One single ticket to Central Station, please.”
「セントラル駅までの片道切符を一枚ください」“Could you drop me off at the next stop?”
「次の停留所で降ろしていただけますか」
公共交通では発音よりも目的地の名称をはっきり伝えることが最優先です。乗車時に必ず行き先を確認し、トラブルを防ぎましょう。
応用編|食事・ショッピング・トラブル対応を乗り切る一言フレーズ集
1. 食事シーンで使うフレーズ
“Could I see the menu, please?”
「メニューを見せていただけますか」“I’m allergic to nuts. Is this dish safe?”
「ナッツアレルギーがあります。この料理は大丈夫ですか」“Can we split the bill?”
「会計を分けてもらえますか」
食物アレルギーや好みを伝えるときは、I’m allergic to ~ や No ~ for me, please を覚えておくと安心です。
2. ショッピングで使うフレーズ
“Do you have this in a smaller size?”
「これの小さいサイズはありますか」“Could you give me a discount?”
「値引きは可能でしょうか」“I’d like to pay by card.”
「カードで支払いたいです」
レジ前では後ろの列を気にしがちですが、I’d like to ~ の形を使うとスムーズに要望を伝えられます。
3. トラブル対応で使うフレーズ
“I’ve lost my passport. Where is the nearest police station?”
「パスポートをなくしました。最寄りの警察署はどこですか」“Could you help me call an ambulance?”
「救急車を呼んでいただけますか」“There seems to be a mistake on the bill.”
「請求書に誤りがあるようです」
緊急時はhelp と lost を含め、状況が緊迫していることを端的に示すことが重要です。周囲の協力を得て、早期解決を図りましょう。
まとめ|フレーズ暗記+ジェスチャー活用で英語ストレスを最小限にする方法
旅行先で必要な英会話は、想像以上に“短く具体的”です。本記事のフレーズを一日3文ずつ暗記するだけでも、一週間後には主要シーンをカバーできます。さらに、言葉に詰まった際は指さしや身振りで補足し、明るい表情とゆっくりした発音を意識してください。
相手が言い直してくれる場合もあるため、聞き取れなければ “Could you say that again, please?” と素直に頼む姿勢が大切です。
必要最低限のフレーズとコミュニケーション意欲が備われば、英語への不安は大幅に軽減されます。次の旅ではぜひ実践し、ストレスフリーな海外体験をお楽しみください。